気を抜くと夏服のまま過ごしてしまいそうな、昨今の秋。暑い秋にむけて。
芸術の秋、スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋、秋には他の季節と比べて多くの二つ名がある。
「好きな季節は?」と質問されたら、「秋」と答える方も多いだろう。
炎天下の元、高揚感と気疲れを同時に感じさせる夏のあとに訪れる、静謐な癒しの季節。
しかし、世間の好感度と反比例するように、ここ数年夏の暑さに押され、秋の影は薄くなる一方だ。
夏を乗り越え、やっと秋らしさを感じる頃にはすでに冬が顔をのぞかせていることすらある。
他の季節と比べると短く、はかない、しかしその「つれなさ」こそが私たちが秋に対して特段のイメージを抱く理由の一つなのかもしれない。
もうしばらく残暑は続きそうだが、秋らしさを身にまとい、はかない秋を楽しみたい。
コートやジャケットでは難しいだろうが、アクセサリーならどうだろう。
「TECH SUEDE GLASS HOLDER / Brown」
数あるレザーの中でもスエードほど秋冬に合うレザーはない、起毛した表地は武骨さとともに温かみを感じさせるからだ。
しかし、昨今の秋は暑い、へたに重ね着をしようものなら汗をかいてしまう。
汗はレザーの天敵だ、レザーの劣化を早める他、服へ色移りのリスクもある。
TECH SUEDE GLASS HOLDERに使われているスエードはスエードと銘打ってはいるが人口的に作成されたいわば合皮で、水分に強く色移りもしにくい。
しかしながら、車の内装やドメスティックブランドのアウターなどにも使用される高品質なテクスチャーに合皮特有のチープさはない。
残暑の残る秋に打ってつけのアイテムだ。
「HORWEEN LEATHER EYEWEAR CASE 2 / Vintage Brown & Camel」
アメリカを代表するタンナーであるホーウィン社、そこで鞣された革はホーウィンレザーと呼ばれ、世界中から引く手あまたの名品である。
そんなホーウィンレザーを使用したHORWEEN LEATHER EYEWEAR CASE 2の人気色Vintage Brown & Camelはその名の通りビンテージのような独特なアジがあり、アメリカのレザーながら日本的な詫び寂びも感じられる。
直接肌に触れることの少ないアイウェアケースは、汗やキズの心配なくリアルレザーの質感と向き合い、育てることができるだろう。
「ADJUSTABLE LENGTH GLASS CODE 4」
秋らしい色といえば、ブラウンやボルドー等、彩度が低めの落ち着いた色が想起される。
それらの秋色の中に、ささやかな華やかさを取り入れたのがADJUSTABLE LENGTH GLASS CODE 4だ。
6色のカラー展開はどれも落ち着いた色合いだが、よく見ると紐にさりげなくラメが織り込まれている。
さながらウールのコートの裾から覗く手首のシルバーバングルのように、やや起毛感のある紐からたまに瞬く光沢は独特な色気がある。
気を抜くと夏服のまま過ごしてしまいそうな、昨今の秋。
しかし、夏服のままでいるのもまた、焦燥感にかられる。
夏から秋へ、変わりゆく風や匂いに合わせて少しずつ身に着けるものをアップデートしてみてはどうだろう。
DIFFUSERがその助けになれば幸いである。