食事×メガネ小物の意外な組み合わせ。DIFFUSERの新作『EYEWEAR DISPLAY PYRAMID』
斬新かつ上品、そして高品質なデザインのアイテムを、数多くプロデュースしてきたDIFFUSER(ディフューザー)。みんなが持っているような定番商品、無難な商品ではなく、他にない最先端なものが欲しい……というわがままな心を満たしてくれるアイウェアアクセサリーブランドだ。
そんなDIFFUSERのアイテムたちに、また新たな仲間が加わった。『EYEWEAR DISPLAY PYRAMID』という名の、アイウェアをディスプレイするためのもの。とんがり帽子のような形をした、スタイリッシュで愛嬌たっぷりな姿を眺めながら、デザイナーの想いと、このアイテムが持つ不思議な魅力に触れてみよう。
提案商品をつくるわけ
DIFFUSERは、毎シーズン「提案商品」を作っている。このシリーズは、通常のアイテムたちとはまた違った意図でプロデュースされているものだ。
一般的に、商品はまず「売れること」を前提に生産される。デザイン性や価格など、売れる理由はさまざまだが、やはり利便性が決め手となることが多い。どんなに心惹かれるアイテムでも普段使いしにくいものだと、ユーザーは「あまり使えなさそうだし……」と買うことを躊躇してしまうからだ。
商売は商売。売れなければ従業員へ給料を払うことはできないし、企業が経営していくのも難しい。そのため、多くのメーカーが「どうやったら売れるか」を最優先に商品を開発している。
しかし、DIFFUSERの提案商品は”売れること”を強い目的として作られていない。「既存のメガネ小物から連想するマニアックなプロダクトから、世の中の思考を離脱させたい。」とデザイナーの広瀬氏は話す。
メガネケースはともかく、グラスコードやメガネスタンドといったアイテムは、アイウェアのおしゃれをこよなく愛する人、ハイセンスな人、身の回り品にとことん気を配っている人などが使うもの、といったイメージを抱くこともあるだろう。眼鏡ショップで手に入る無難なケースではなく、国内生産の高品質なケースを……サングラスにグラスコードを付けた着こなしを楽しむ……このような習慣は、アイウェアアクセサリーやファッションにあまり詳しくない人からしたら、どうしてもハードルが高く感じられる。
DIFFUSERは有名ブランド、ショップのバイヤーたちから注目されることもあって、目の肥えた顧客がやはり多いと推測される。しかしブランドとしては、メガネ小物は誰でも手に取りやすいもの、気軽に楽しめるものというイメージを持ってもらいたい……そんな想いも秘めている。ゆえに、メッセージ性のある「提案商品」をプロデュースし、メガネ小物に対するイメージのイノベーションに挑戦し続けているのだ。
アートコレクションのような特別なデザイン
さて、今回ご紹介する『EYEWEAR DISPLAY PYRAMID』だが、名前の通りこちらはアイウェアをディスプレイするためのアイテム。まず目が行くのが、ピラミッド型のシルエットだ。
三角形の部分は「蓋」にあたる。てっぺんにあるループを摘み、引き上げると、ディスプレイしたものが現れるといった仕掛けだ。
このデザインは、食卓の料理に被せる食卓カバーがソース。アイウェア×食事という組み合わせなんて、いったい誰が思いつくだろう。
疲れて帰宅し、食卓テーブルに置かれたカバーをそっと外したときの安心感。高級レストランでメイン料理が運ばれてきて、店員がクローシュを外すときのわくわく感。そんな気分を味わわせてくれるようなデザインである。
あなたは、このアイテムを前にしてどのようなイメージを抱くだろう。見る人によって捉え方が変わる、まるでアートな『EYEWEAR DISPLAY PYRAMID』に、ぜひ想像力を働かせてみていただきたい。
大切なものを守る役目
ピラミッド型の蓋は、ただおしゃれに見せるためだけでなく、アイウェアアクセサリーとしての役割ももちろん担っている。
眼鏡を外し、机の上にちょっと放置して置いたら、想像以上に埃がかかっていた……という経験はないだろうか。こういった埃や汚れは、眼鏡・サングラスが劣化する原因のひとつ。そこで活きてくるのが、温かみのあるフェルト生地で作られたこの「蓋」である。
縦横各22cm、高さ19.5cmとゆったりしたサイズなので、大きめの眼鏡やサングラスを入れてもすっぽりと収まる。蓋を開けるときにぶつかる心配がなく、大切なアイウェアを守ってくれるだろう。
さりげなくてバランスが良い、カラーとディテール
『EYEWEAR DISPLAY PYRAMID』のシルエットだけでなく、カラーリングやディテールにもぜひ注目していただきたい。
カラーはライトグレー、ダークレッド、カーキの3色展開。ライトグレーは落ち着いた雰囲気ながらもやや明るめで、ダークレッドとカーキは深みのある暗い色合いが魅力的。
土台部分と蓋にそれぞれ異なるカラーを使用した、バイカラーデザインがまたユニーク。ライトグレーには霜降りのグレー、ダークレッドにはこっくりとしたブラウングレー、カーキにはナチュラルなブラウンを組み合わせている。そして、眼鏡を置く部分と土台の淵のカラーコントラストがはっきりしており、蓋を取った状態でも美しく佇む。
蓋の外側部分には、日本産レザーで作られたロゴタグが。サイドにある、ボタンで留めたようなワンポイントデザインがちょっぴりポップな印象で愛らしい。
使い方はあなたの気分次第
『EYEWEAR DISPLAY PYRAMID』という名前からすると、眼鏡やサングラスをディスプレイして使うのが王道だが、それに縛られることなく自由に使うことができる。時計を入れても良いし、とっておきのジュエリーを飾っても良いし、なんでも。そのとき飾りたいものを気分に合わせて変えてば、ちょっぴり飽きっぽい人もきっと長く使い続けられるだろう。
誰しも「大切に保管しておきたいけれど、たまに眺めて楽しみたい」というものがあるはず。そのような宝物を、ぜひ『EYEWEAR DISPLAY PYRAMID』で飾り、新たな”愛で方”を見つけてみてはいかがだろうか。