行楽[こうらく] 山野に出たりして,遊び楽しむこと。
散歩、ピクニック、キャンプ、登山。気軽なものから気合を入れて臨むものまで、人間は太古から行楽の魔力に魅入られてきた。
都市生活に疲れた人々が自然豊かな環境に思いを馳せる行為については、古代ギリシャの詩にも記述があり、
また解釈を広げるなら古代エジプトでファラオが中心都市を離れ娯楽として狩りを行ったこともそうといえるかもしれない。
近代に入ると芸術の自然主義の風潮の高まりとともにエドュアール・マネの「草上の昼食」(1863年)やジョルジュ・スーラの「グランド・ジャット島の日曜の午後」(1886年)など見るからにピクニックを描く絵が増えた。
また、当時印象派と相互に影響を与えあったバルビゾン派(田園や渓谷などの自然風景や農民たちを誇張せずに描くことをよしとした一派)の台頭も都市生活者の自然への憧れがあると考えられている。
山野に遊び出たいと自然に思いを馳せることはいつの時代でも人類共通の願望なのである。
それはもちろん現代でも同様だ。
ましてや現代ではインフラの発達やインターネットによる情報伝達速度の向上によって、だれでも簡単に面白そうな土地を見つけ、気軽に向かうことができる。
ヴィンセント・ファン・ゴッホが理想の画題を求めてパリから温暖な南仏のアルルへ向かったことは有名だが、到着したアルルは異常気象で雪が積もっていたという。
グーグルによるとパリからアルルは車で7時間ほどの距離だが、交通網が今ほど発達していない19世紀、荒天のアルルに長旅の末降り立ったゴッホはとても悲しい思いをしただろうことは想像に難くない。
それを思うと、だれもが気軽に行先を決めて、様々な交通手段で向かうことができる現代は行楽天国である。
そんな、人類が常に興じ続けてきた行楽にささやかながら彩りを添えるアイテムを紹介していきたい。
URBAN SPORT STYLE CROSSBODY CASE
旅先は手ぶらがいいのは誰もが同意することだろう。
極力荷物を持ちたくない近場の外出にも、大荷物を持たざるを得ない遠出の場合にも、アクティブシーンはできれば手ぶらが望ましい。
そうすれば、ふいに今しか見ることのできない風景に出会ったとき、とっさにカメラを向けることもできる。
財布、スマホ、鍵、そしてサングラス、細かい荷物を一手に引き受けてくれるSG1156は最高の旅の供になるだろう。
ひまわりのようなイエローも夏らしさとともに気分を高めてもくれる。
MILICLOTH 3 TYPE CASE WITH NYLON CORD 2
パンパンに膨らんだ鞄は子供が持っていれば愛らしいが、洗練された大人には不要である。
必要最低限の荷物に用途を絞りデザインされた3つのポーチからなるSG1155は無駄をそぎ落とした究極のシンプルといえる。
荷物が少ないことは行楽を楽しむ最高のアドバンテージである。
まるで石膏像のような艶のないライトグレーは、ジリジリと肌を焼く夏の日差しの下でもどこか涼しさが漂う。
MILICLOTH CLOCHETTE GLASS HOLDER
山野の天気は変わりやすい。
焼けるほどの日が差すかと思えば次の瞬間、厚い雲が訪れる。
そんな時、胸元にグラスホルダーがあれば外したサングラスを手に持つ必要もない。
旅先で手元にあれば重宝することは目に見えている。
明暗を対比させたベージュ×レッドのグラスホルダーはサングラスをかけていなくてもファッションとして成立する。
日常からしばし離れて疲れを癒すことは、人類に必要な営みである。
これから訪れる行楽シーズン、DIFFUSERのアイテムとともに過ごしてみるのはいかがだろうか。