自然の彩りが宿るアイウェアケース──DIFFUSER「NYLON TASLAN SOFT EYEWEAR CASE」
毎日の暮らしの中で、ふと手に取る眼鏡ケース。その瞬間に感じる安心感や、指先に伝わるやわらかさは、日々の小さな豊かさにつながっている。


DIFFUSER Tokyo(ディフューザートウキョウ)の「NYLON TASLAN SOFT EYEWEAR CASE」は、そんなささやかな時間を大切にするために生まれた。
素材選びから染色方法まで丹念にこだわり、使うたびに心地よさを実感できる、新しい日常の相棒だ。
タスランナイロンと天然染料の出会い
NYLON TASLAN SOFT EYEWEAR CASEには、コットンのような風合いを持つタスランナイロンが採用されている。
一般的なナイロン素材が持つ化学繊維特有の質感ではなく、まるで天然繊維のような柔らかな手触りが特徴だ。


注目すべきは、この素材を染め上げる染料。小松マテーレ(株)が開発した「ONIBEGIE(オニベジ)」という染料システムを使用し、
タマネギの外皮から抽出されたケルセチンをベースに、他の天然色素をブレンドした独自の染料で染め上げられている。
化学染料だけでは表現できないナチュラルな色合いは、見る角度や光の当たり方によって微妙に表情を変える。この奥行きのある色彩表現こそが、天然成分を活用した染色の最大の魅力だ。
今回採用された6つのカラーは、どれも派手すぎず、それでいて個性を感じさせる絶妙な色調に仕上げられている。
環境への配慮と目へのやさしさ
ONIBEGIE染料の特徴は、美しさだけにとどまらない。廃棄されるはずだったタマネギの外皮を活用することで、資源の有効利用と廃棄物削減に貢献している。
環境負荷を軽減しながら、美しい製品を生み出すという考え方は、これからの時代に求められる価値観そのものだ。


さらに興味深いのは、紫外線の反射率が通常の染色品よりも低いという特性だ。天然色素を使用することで色に深みが生まれると同時に、紫外線をより吸収するため、目に入る紫外線量が減少する。
つまり、見た目に美しいだけでなく、使う人の目にもやさしい素材といえる。
小さなアイウェアケースではあるが、環境と人の両方に配慮した素材選びがなされている点は、DIFFUSERのものづくりの姿勢を物語っている。
もちもちとしたクッション性
NYLON TASLAN SOFT EYEWEAR CASEの構造は、表生地、裏生地、そしてその間に挟まれたクッション素材の3層構成となっている。このクッション層の存在が、このケースの保護性能を大きく高めている。


3mm以上の厚みを持つクッション材は、もちもちとした独特の感触だ。
柔らかすぎず、硬すぎない絶妙な弾力性により、外部からの圧力を効果的に吸収し、格納したアイウェアをしっかりと保護する。
カバンの中で他の荷物に押されても、このクッション層が衝撃を和らげてくれる安心感がある。それでいて、かさばりすぎないという特長も見逃せない。
厚みがありながらも柔軟性を保つことで、カバンの隙間にすっと収まる使い勝手の良さを実現している。
口ばね式の開閉機構
ケースの開口部には、口ばね式の金具が採用されている。つまむとパカッと開き、手を離すと自然に閉じる仕組みだ。二枚の板状の金属が組み込まれており、圧力をかけるとへの字に開く構造となっている。


この口ばね金具は日本製で、規格が安定しており、しっかりとした作りが特徴だ。開閉を繰り返しても緩みにくく、長期間の使用に耐える耐久性を備えている。
片手でも簡単に開閉できるため、急いでいる時や、片手が塞がっている時でもストレスなく使える。
ケースを開けた瞬間の小気味よい感触は、使うたびに小さな満足感をもたらしてくれる。機能的でありながら、使う心地よさも感じられる設計だ。
優しいカラーに映える生成り刺繍
DIFFUSERが手掛けるアイテムの中で、初めて刺繍によるロゴが採用されたのが、このケースだ。生成りの糸で丁寧に刺繍されたロゴは、主張しすぎることなく、それでいて確かな存在感を放つ。


NYLON TASLAN SOFT EYEWEAR CASEには、Black、Blue、Khaki、Brown、Orange、Light Greenの6色が揃っている。
ナイロン素材に天然染料を用いた染色だからこそ生まれるニュアンスは、日常使いのアイテムでありながら特別感を漂わせる。
その日の気分や装いにそっと寄り添い、いつもの時間を少しだけ豊かにしてくれる彩りがここにはある。
毎日に寄り添う相棒として
DIFFUSER TokyoのNYLON TASLAN SOFT EYEWEAR CASEは、機能性、環境配慮、そして美意識が融合したアイウェアケースだ。
天然染料による染色がもたらすやさしい色合い、もちもちとしたクッション性、使いやすい口ばね式の開閉機構。すべてが、毎日使う道具としての快適さを追求した結果だ。


眼鏡ケースは、アイウェアを守るという役割だけでなく、持つ人の気分を少しだけ明るくしてくれる存在でもある。
カバンから取り出す瞬間、手に取った時の感触、開けた時の小さな喜び。そんな日常の小さな体験の積み重ねが、私たちの一日を豊かにしてくれるだろう。
